バイオ燃料と米

昨今のバイオ燃料ブームで、サトウキビ・小麦・とうもろこしの値段が上昇、
それ以外の作物も耕地をそれらバイオ燃料の材料に奪われてしまって値段が上昇しているらしい。
そこで米を使ってみたらどうなのだろうか。
なんせ古米・古古米・休耕田など日本には米が有り余っているというイメージがある。
そう思っていたところ、駅の待合室で見てたテレビでその特集をやっていた。
飼料(家畜の餌)用の米を生産しているという。
米からバイオエタノールを作るという話を聞くことが無く、
ウォッカ並みの度数の純米酒もないし、むずかしいのかな、と思っていたが、
そういう切り口もあったとは。
人間が食べるわけではないので味や形を気にする必要が無く、
飼料米はひたすら収穫量を増やす研究が行われているという。
ただし、従来の飼料より割高になり、また、生産者も政府からの補助金をもらって やっと黒字になるという状況なので、実用化はまだ少し先のようだ。
とはいっても、これに補助金を出すのは減反政策に比べればずっとポジティブだし、
休耕田が使われるようになれば環境保全にもプラスになる取り組みなので、心の中で応援していきたい。