夢の高速思考術

よく知られている速読術に
「たいていの人は本を読むとき、文字を見てから頭の中で音声として再生している。
頭の中で音声に変換せずに文字からそのまま意味を理解できれば本を速く読める」
といったものがある。
これを思考に応用できないかと僕はしょっちゅう考える。
少なくとも僕の場合、ひとりで考え事をするときも、考えたことを文の形にして頭の中で音声として再生している。
もちろん実際に声に出すよりは断然速いのだが、それでもある程度の時間はかかる。
そこで、頭の中で音声を再生せずに思った事を処理できたら
ものすごい速さで思考ができるのではないかと、どきどき思い立ってチャレンジしてみる。
そしてそのとき考える内容はたいていこの高速思考術について。
ただやってみると、頭の中での文の再生をしないでいることはできなくて、
文の再生を途中で止めて、次の文へ移るという感じになる。
そして、自分が今何を考えているか把握することで頭がいっぱいになってしまうと。
あと、文にしないと考えた事をたった一瞬先まで覚えていることもできない感じがする。
記憶に残らない以上、本当に考え事をして直後に忘れてしまったのかは分からないんだけれど。
それにしても、これを試すときは毎回同じことを考えてしまう。
「考えを音声化しなければ・・・」
「速読術と同様・・・」
「しかし、難し・・・」
「よし、音声化の前に・・・」
「あれ、今何を・・・」
「つーか、毎回同じ・・・」