科学≒魔法?

『進み過ぎた科学は魔法と見分けがつかない』
誰だかが言った有名(?)な言葉。
今の科学技術を昔の人が見たら、魔法と勘違いするにちがいない。
では、現代日本で暮らす僕が、昔、もしくは科学技術のあまり発達していない異世界に行ったら、
魔法のように科学技術を披露できるのだろうか。


例えば「空を飛べる」か考えてみる。
熱気球は作れるだろうが、風任せではなく行きたい方へ行ける『飛行機』はどうか。
僕は『飛行機』が飛ぶ仕組みは知っている。
プロペラを回して推進力を得て、翼の上下の風の速さの違いから揚力を得る。
だが、動力源となるエンジンは作れないだろうし、燃料のガソリンも入手は不可能だろう。
というか『石油』に関わる技術は独力では再現不可能だろう。


逆に『電気』に関わる技術は金属の精錬技術さえ存在していれば、色々なことができそうだ。
銅線と磁石があれば、発電機とモーター、それに電話も原理的に作れる。
ボルタ型電池も電解質溶液とそれに溶ける金属と溶けない導体があればできる。
『電球』はいかにも文明の光って感じだけど、どうだろう。竹を入手できるかが鍵だな。


『電気』以前の発明で、あと分かりやすいのは『蒸気機関』『火薬』『金属精製』あたりか。
「魔法のように」役に立つ技術、と考えると、戦争に役に立つ技術ばかり浮かんでしまう。